以前、アラジンストーブを紹介しましたが今回紹介するニッセンもまた歴史のある、個性的なストーブを作っている会社です。
日本船燈という会社はそもそも航海用のランプを作っている会社で、現在は電気を用いられているランプも昔は灯油を使用するものでした。
灯油式の航海ランプはそれだけでもコレクターが存在するジャンルなのですが、独自の航海用ランプをストーブ用にアレンジしたものを1960年代に商品化していたのがこのニッセンでした。
アラジンのブルーフレームとは異なり、オレンジ色の炎はまさにランプのそれであり、パーフェクションストーブに通じるものがあります。
個性的なシェイプの火屋はガラス製があったり、ホーロー引きのものがあったりしました。
こちらもやはり、70年代の消防法改正により対振消化装置がつけられたり、乾電池+ニクロム線のワンタッチ点火が装備されたり、実用性に関してはアラジンの先を行くものだったと感じます。
なにより、アラジンストーブは空焚きにより芯が短くなってしまうと交換するしかないのですがそれに対しニッセンは芯に充分な長さがあり、分解して繰り出しすることが可能であることにも実用性の高さが伺えます。
現在はIS-3という真鍮むきだしのアンティークタイプが引き続き販売されています。こちらはマッチ点火という、レイドバックした仕様となっています。
写真は60年代のKS-3Bというモデルです。